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産科不足

 今日は産科不足です。

舛添厚労相が産科医と意見交換

 医師不足が深刻化している産科医の現状を把握しようと、舛添要一厚生労働相は24日、東京都新宿区の慶応大病院を視察、産科医と意見交換した。
 舛添氏は視察後、記者団に「裁判に訴えられるから、産科は嫌だという若い医師が増えている。訴訟リスクをゼロにする方策を考えないといけない」と強調。早産などハイリスク分娩(ぶんべん)について、2008年度の診療報酬改定以降も手当ての増額などを引き続き検討していく考えを示した。
 産科や小児科で女性の医師が増加していることを踏まえ「午前中だけ働いて、午後は子育てをするような仕事の在り方が重要だ」とも指摘。
 過疎地で産科医不足から産科を閉鎖する病院が増えていることに関しては「緊急に過疎地へ派遣できる医者はいないかとお願いしたが、冗談じゃないと(断られた)。ここでも足りないということだった」と述べた。
[2008年1月24日17時34分]日刊スポーツ

「訴えられるから産科にはなりたくない」。当然の意見です。最善の努力しか追求できるはずがない医者が、最善の結果を求められている昨今、理不尽な訴訟に巻き込まれることが多い産科になろうというほうが希有です。

 医療の限界を認識せずに出産に問題が起きると医療ミスだと指摘する論調が毎日新聞を筆頭にマスコミで展開されています。それに煽られて盲信する人々が産科医をもりもりと訴えています。その一方で、高齢出産がますます増加しており、出産の危険性は高まっています。もちろん、高齢出産で出産に失敗すれば医師の所為にされてしまいます。

 いったい誰が産科になろうとするのでしょうか。医師に責任がないとは言いませんが、このような状況を作り出した連中の責任はとてつもなく重いと思います。

【080131追記】
 とうとう産科医が全員逃げ出してしまう地域が出てきました。

県立南会津病院の産婦人科休診の恐れ 1/30(水)
県立南会津病院の産婦人科が今年の4月から休診になる恐れのあることがわかりました。南会津地方では唯一の産婦人科で休診となれば深刻な状況です。南会津町にある県立南会津病院の産婦人科では2人の医師が診察や出産の対応にあたっています。しかし2人の医師が今年の3月いっぱいで退職することになりました。後任の医師は決まっていないということで4月から休診になる恐れが出ています。年間100人以上が出産する県立南会津病院の産婦人科は南会津地方で唯一出産できる医療機関で休診になれば深刻な状況となります。また県立南会津病院の産婦人科が休診することになれば県内6つの県立病院全てで産婦人科が休診することになります。
http://www.fukushima-tv.co.jp/news/news.htm#01300002

 これで「医療ミス」は100%発生しなくなりました。これで満足なのでしょう?

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2008年01月27日 22:17に投稿されたエントリーのページです。

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